志免町の書店主尾崎友一さん（６８）が、篠栗町の「篠栗四国霊場八十八カ所」の札所（ふだしょ）をそれぞれアクリル画に描き、
札所のほとんどが校区にある篠栗小学校に贈った。
尾崎さんは絵を描くのが趣味。教師に本を配達していた縁で３０年前、１７カ所の札所のアクリル画を同小に贈った。
３年前、学校に残っていた絵を見た当時の校長と教頭が尾崎さんに「他の札所も加え、すべてを描いてほしい」と依頼。
尾崎さんは快諾し、再び描き始めたという。
１年目に３０カ所、２年目に１４カ所、３年目に２８カ所を“遍路”。
絵を仕上げるたびに学校に届けて、今春にすべての札所（「奥の院」を含む）の絵８９枚がそろった。 |
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ベニヤ板（約５０センチ×約６０センチ）に描いた絵は、それぞれ１枚ずつに本尊、札所にまつわる言い伝えの主人公、周囲にある名木や名水などが昔話の絵本風のタッチで描かれている。
由来や御利益なども独特のユニークな文字で記した。
同小の階段や廊下に、組み合わせるなどして飾られており、福山光紀校長は「子どもたちが札所を身近に感じ、郷土の良さを知るきっかけになれば」。
尾崎さんは「子どもの成長を見守ってと（仏に）願いながら描いた。喜んでもらえてうれしい」と話していた。
＝2010/05/11付 西日本新聞朝刊＝
※尾崎友一さんおよび篠栗小学校に絵画の掲載許可を得ています。
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