| 仏の種類 | 説明 | 台座（主なもの） | 足の組み方（例） |
 如来 （元若杉観音堂に安置） |
如来とは、「仏陀」のこと。 「仏陀」とは本来「真理を悟った者」という意味で、もともとは、お釈迦さまが悟りを開かれたあとの姿を写したものでした。 長い修行のあと、ついに真理を悟られたというお釈迦さまがその身につけていたのは、衲衣（のうえ）というそまつな衣だけでした。 その衣も、山野での厳しい修行で、ぼろぼろになっていたと伝えられています。 このため、多くの如来の像は素朴な衣をまとった姿で造られます。 |
 須弥（しゅみ）座 須弥山をかたどった台座 （篠栗霊場では見かけません） |
 結跏趺座（降魔坐） 修行中の姿を表す  結跏趺座（吉祥坐） 悟りを開いた釈迦如来などの坐法  半跏趺座 どっしりと腰を落ち着けた様子は、 悟りを開いた存在であることを象 徴的に表しています。 |
 蓮華座 蓮の花をかたどった台座 （一ノ滝寺） |
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 菩薩 （城戸大日堂） |
菩薩は如来となるべく修行中のほとけさまであり、その代表例として、遠い将来にお釈迦さまの次の如来となることが約束された存在である弥勒菩薩が挙げられます。 菩薩の姿は生きとし生けるものの苦しむ姿を憂い、救済の方法を考えていたころの、出家前のお釈迦さまと重なります。 菩薩像は髪を結いあげ、宝冠などの装飾品を身につけ、蓮の花に載っています。 きらびやかな装いは、お釈迦さまが王子の身分にあったころの姿だからです。 |
 遊戯（ゆげ）坐 （千鶴寺）  半跏踏下（はんかふみさげ）坐 弥勒菩薩などに見られる （篠栗霊場では見かけません）  輪王（りんのう）坐 如意輪観音や馬頭観音に見られる （五塔ノ滝観音堂） 動きのあるポーズは「これから衆 生を救いに行こう」としているお姿 だといわれています。 |
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 明王 （城戸ノ滝不動堂） |
明王は如来の使者あるいは化身であり、真言（真実の世界をもたらす言葉）を唱える力が強く、仏教に害をなす者や衆生を力をもって教化するほとけさまの姿とされます。 忿怒の形相で武器を持ったり、火炎に包まれたりしており、その猛々（たけだけ）しい姿のモデルは、武勇に優れていた王子のころのお釈迦さまとも言われています。 |
 瑟瑟（しつしつ）座 盤石なさまを表現した台座 （JR城戸南蔵院前駅横） |
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 岩座 岩を表した台座 （神変寺）  洲浜座 砂地を表した台座 （へんろ道にて） |
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 天 （天狗岩吉祥寺） |
ほとけさまをまもる守護神。 「天部」の神々への信仰 「天」とつくほとけさまの多くは、バラモン教の神々に由来します。 お釈迦様の入滅から数百年後、大乗仏教が成立するなかで仏教に取り入れられた神々で、仏法に帰依して護法善神になったととらえられています。 信仰の対象である天部の神々も、ほとけさまとは違って、苦しみや悩みを持っています。解脱（げだつ）するためには、修行を積んで仏界に上がらなければならないのですが、 仏教世界をまもる存在としてまつられ、信仰されています。 |